科学の方法論の限界
【全体は部分の総和ではない】
この言葉は
衝撃でした。
福岡伸一さんの
『世界は分けてもわからない』という本。
(2009年講談社現代新書)
福岡さんと言えば、
『動的平衡』という本で
一躍、有名になられた
分子生物学が専門の
現在、青山大学教授ですね。
「顕微鏡をのぞいても
生命の本質は見えてこない?
なぜ、科学者は見誤るのか?」
と表紙にあります。
【分けること=分析】
それが長い間、科学の方法論で
そこへの疑問を呈した本
というのが私の理解です。
これと似たようなことは
実はもっと前に
ユング心理学者の河合隼夫も言っています。
人間という連続体を
「心」と「身体」と分けた時
抜け落ちたものがある、
それを、
魂と呼ぶのではないか、と。
(2000年、新潮社『猫だましい』より)
分けた部品を集めても
命は作れない
と言ったのは
遺伝子学者の村上和雄氏です。
(「遺伝子が目覚める時」講演CD)
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